秋の最中 佐久道場は 浅間山を背に 静かに佇んでいた
いつ来ても いつ見ても 佐久道場は美しい
これから数日間 寝食を共にして 合気道を学ぶのかと思ったとき 人知れず 頬が緩み 嬉しくなった
案の定 合宿の稽古は 予想し 期待したとおり
素晴らしかった
通常の 船橋の稽古とは違い 始まるまでの時間がたっぷりとあり そのせいか 一人ひとりにゆとりと余裕がある
体をほぐして 稽古に臨むことができたのだ
先生の指示どうり 急がず 静かに 丁寧に動くことができた
出合い 捌き 崩し それを技として纏めるという
一連の過程を 何度も反復して身に付ける
稽古が終わっても 時間は充分にある 寝転んで先の稽古の流れを追体験し 確かめることができる
それを次の稽古に活かしていける
これこそ 合宿ならではの 醍醐味であると思う
合宿二日目の朝 道場は俄かに活気づいてきた
二日目から参加の人たちが到着しているのだ
誰もが 笑顔で挨拶を交わし 忙しくすれ違い 食事と稽古の準備にかかっている
この日は 車でマンズワイン小諸ワイナリーに行き見学した
信州の澄んだ空気の中で ワインの香りと味を満喫
道場に戻り いよいよ打ち上げである
栃木県間岡から参加した徳田さんの音頭で 賑やかな乾杯
鍋料理に舌鼓をうち 美味しいの連発が響く
圧巻は 徳田さんによるサンバの独演会である
一気に盛り上がり手拍子でリズムをとって全員で“フナバーシ”の連呼
3歳から71歳の私まで“フナバーシ”を大きな声で連呼していた
すべて浅草のサンバの大会で連続優勝している徳田リーダーのなせる技の結果である
稽古 レクレーション 打ち上げ すべてよかった
よい記念になった
幹事のみなさん ありがとう 船橋合気道道友会
常野勝彦