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有段者講習会 11/9    國枝

先日、佐久の有段者講習会に参加してきました。

長野県佐久市は当日とてもいい天気に恵まれていましたが千葉よりかなり冷たい秋風に多くの木々が紅く色づいていました。10月と11月とたった一月でだいぶ気温も変わるようで、朝方には0度を下回る日もあるそうです。

10月に当会の合宿を中止にさせた台風の傷痕は1月たっているからか佐久平駅から道場までの間では特に目に入らず、3年1月ぶりの佐久道場は以前と変わらぬ佇まいでした。

到着直後は数名だけでしたが、稽古開始時刻が近づくにつれ道場に続々と人が集まってきました。65畳の道場に100名超が参加ということで座ることも難しいくらいの混み具合になりました。前半と後半に分かれての稽古もありましたが、個人的には今回の稽古の中では一番混んでいる状態でとてもいい稽古が出来たような気がしています。

遠藤師範が「観の目」の説明をされた直後の崩しの稽古において、後ろの人にぶつからないように後ろに特に注意していた時、回りがぼんやりと、でも後ろや横の人の動きがなんとなくわかるという状態に近づけたような感覚がありました。組み相手に導かれたというところも大きいと思いますがまったく見えない真後ろに意識を向けたことで何かのスイッチが入ったように感じられたのが不思議な体験でした。

各地から集まってきている多くの先輩方と一緒に稽古する時、師範がお題を与えてくれていたとしても思い通りにいかないことも多いです。そんな中で、今回、一瞬だったかもしれない感覚を得ることができたのは幸運でした。

京都での講習会でも思いましたが、遠方の、全く初見の方と組む稽古で得られる経験値は普段の道場稽古で得られるものとはまた違うものなのかもしれません。

今回は日帰りでの稽古参加と慌ただしくなってしまいましたので次回はもう少しゆっくりと合気道漬けの時間を堪能しに伺いたいと思います。

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