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お勧め本の紹介     布施

現在稽古が出来ないので、最近はもっぱら収納場所の整理や、読書をして過ごしています。
私の場合、整理対象には稽古内容や読書などのメモも含まれています。
その中からお勧めの本について、2冊紹介します。
1冊目:「あなたは、なぜ、つながれないのか: ラポールと身体知」
合気道を始めて数ヶ月後の稽古にて、身体を通じて意識や感情が染み出してくると実感したのをきっかけに、「身体知」というキーワードの本を読み漁っていた時期があり、この本もその1冊です。
本の要旨としては、無意識に出る動作は知らない間に、自分の感情や習慣が反映されている事、そのことに気づいた上で、そこに注意を払いながら訓練していくと、物事の捉え方や、人との接し方に変わりうるといった内容です。
私自身稽古の中で、人との接し方に苦手意識を感じていることを指摘された事で、これまでの感情や習慣が知らない間に反映されているのを、この本で再認識しました。
個人的には「緊張を感じないように無理をするのではなく、他人に意識を向けたときに生まれる緊張を素直に感じて、それがどのように変化していくのか、またそれをどれだけ感じ続けられるのかを味わうと、結果的に目の前の相手に対して逃げずに向かい合うことができるようになる。」の一節が印象的です。

2冊目:「残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日 」
合気道ではなくサッカーの話で恐縮ですが、当会の稽古で、よく先生方が「残心」のキーワードを使われるので、あえてこの本を選んでみました。
「残心」は稽古を始めてから初めて知った言葉で、辞書をひくと、「1:心残り、未練 2:反撃に備える心構え」という2つの意味があり、主に稽古では2つ目の意味で使われています。(ちなみにこの本を船橋市の図書館で発見した時は、「え、「残心」って…、あの「残心??」」と表紙を思わず二度見してしまいました。)
この本は、W杯ブラジル大会の日本代表入りを目指す中村選手(川崎フロンターレ所属)の奮闘が描かれています。本の中で「残心」の意味は主に1つ目の意味で使われていますが、読み進めていくうちに、普段当会の稽古で使用している2つ目の意味が使われている事がわかり、読み終わった後は清々しい気持ちになりました。ちなみに私はJリーグをほぼ見ていない上に、W杯の結果をダイジェストでチェックするくらいの、にわかサッカーファンですが、サッカーを知らない人でも楽しく読める1冊だと思います。
オリンピックを始めとしたスポーツイベントについて、延期や中止を余儀なくされている中、
当会だけでなく、他の他団体も稽古が出来ず、もどかしい気持ちになっていると思います。
私のその中の1人ですが、今できる事を出来る限りして、事態が1日も早く沈静化する事を祈るばかりです。
他の会員さんや、別の団体(合気道かどうかを問わず)の方々も、
皆で集まって稽古(練習)出来るような日々が、早く戻るように心待ちにしています。

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