会場の皆さん、本日は師走を前にしまして何かとお忙しい中、当武道センターにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
最初にご報告します。いつも、毎年11月23日に開催してまいりました本日の合気道大会はこの武道センターでこの場所で開くのは今日が最後になります。来年度はほかの場所で開催することになります。
と、言いますのも、実はこの武道センターは来年4月1日より1年間改築工事のため使用不可になってしまうからなのです。
当武道センターが建ったのは1987年、昭和62年です。37年間も使用しますとさすがに老朽化は激しく、土台などはまだまだしっかりしていると思うのですが、いかんせん、ロッカー室、シャワー室、化粧室、道場の天井の照明などは痛みは激しく見る影もありません。
それが「改築予算案」が市議会で通過し来年4月より工事が始まるのです。よって来期は通常稽古はもとより講習会や大会その他イベントも全て他の施設を利用することになり、この大会も来年度はほかの施設で実施することになります。リニューアルした暁には冷暖房エレベーター付きの快適な武道センターが皆さんをお迎えしますのでよろしくお願いいたします。
この武道センター、この道場で一番印象に残っているのはセンター開設を祝って開催された記念のセレモニー、「武道演武会」です。柔道、剣道、空手と並んで合気道は遠藤師範の演武でした。清水先生の他4名を受けに合気道の神髄を披露されたのです。間近で見ていた私は合気道の本物を見た興奮も手伝って固唾をのんでしまい、手に汗を握る一瞬だったことを覚えています。
その光景を実際に見聞しているのは今この会場では、道友会創設当時メンバーだった水井さん、遠藤先生の奥様、そして私と清水先生だけかなと思います。
さて本日の大会の流れは、いつものように道友会メンバーの演武から始まります。本年度のテーマは「練」です。いつも開祖の写真と相向かうという形で長椅子にかざし心身ともに自らを高めることを目指し、日々の稽古に取り組んできました。ご高覧ほどよろしくお願いいたします。
次は招待演武に移ります。今回は女子演武ということで統一しました。写真撮影に続き、合気道本部道場師範遠藤征四郎先生の合気道講習会です。先生の一言一句に耳を澄まし目を凝らし、全身全霊合気道を学ぶ覚悟であります。
今日は一日リラックスを緊張感をもって過ごし怪我のないように最後まで合気道を楽しんでくださることを切に願いまして道友会の挨拶とします。