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Agatsu合気道クラブ@ロンドン 体験記[前編] K合気会Sさん

K合気会のSさんが、イギリス赴任中の当会会員の國枝さんを訪ねて稽古に参加した時の様子をレポートしてくださいました

【稽古まで】

船橋合氣道道友会の細井さんから、ロンドン在住の國枝さんを紹介して頂き、ロンドン北部のHendon Centralという駅の近くにあるAgatsu合気道クラブ(Albi先生)の稽古に参加させて頂きました。國枝さんご所属のAikido Alive(ビョーン先生)は残念ながら日程が合いませんでしたが、幸いここの武器稽古に参加できましたので、簡単ですがご報告します。

旅行でロンドンに到着した翌朝9時に、会ったこともない國枝さんと、風貌の特徴を交わすこともなく、Hendon Central駅で待ち合わせました。國枝さんも一度しか訪れたことのない道場でしたが、道案内を完全にお任せし、無事道場につきました。

海外の道場は初めてでしたが、非常に強い印象を受けました。まず、当然ながら畳の文化ではないので、ここからが道場、というはっきりした区切りをつけるには、日本以上に意識が必要と感じました。

発泡スチロールのような素材の、パズル式のものを組み合わせて畳替わりにし、道場は日本のような、中国のような、オリエンタルな雰囲気がありました。

環境が整わない中でも、礼儀を行い、先生に質問する際も学ぶ姿勢を崩さない参加者から、特に影響を受けました。同時に、日本から離れているほど、私たちが当たり前に享受できる道場環境を意識して作らなければならない、マイレージの不利も感じました。

【稽古中】

ここの稽古では準備運動も、ストレッチも、稽古後の整理体操もありません。それぞれが稽古の一環で、怪我を防ぐためのものでもあると思っていた私には新鮮でした。國枝さんに尋ねると、皆少しでも稽古で技を学びたいので、ストレッチや受け身、稽古後のクールダウンは、稽古時間外に自主的にやるのだそうです。

武器稽古は、長崎で合気道を始めて2年程は時々やっていましたが、K合気会に移ってからは殆どしていないうえ、三十一の杖をきちんと習ったことがなく、二人一組も未経験でしたので、必死でついていきました。一緒に組んでくれたThomasさんが、私がワン段階習得する度に次のステップを提示し、私がもう一度復習したいと申し出るとその通りにしてくれ、次の動きが分からないと、仕草で誘導してくれたため、大変学びになりましたし、自分が一つ習得するごとに嬉しく感じました。自分もこのように人と学ぼう、と思いました。後で聞くと、私がいたため、丁寧に基本をやってくれたそうです。あれで基本…。

武器稽古の日とのことでしたが、体術もやりました。私達がいるので、やって下さったようです。片手取りの基本的な技や、後ろ両肩取りの少し面白い技もやりました。

参加者の一人が、挨拶の時にBonjour.と言ってフランス人として話してきたので、鵜呑みにしたら、稽古後カフェで話すと真っ赤なジョークでした。今思えばちっともフランス人らしくなく、どう見てもバイキング風でした。

後編に続く

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